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Note 14 アマチュアアニメ制作に関するコーナー。 ( knowhow ) [ RESPONCE: 4 of 7 ] Title: デジタル時代の撮影技術 Subject: Re:撮影電算化メリットとデメリット Bytes: 3411 Date: 1998/06/30 02:32:45 Author: INETGATE(Onogin ) Author's name: Onogin (send Mail) (goto HomePage) ---- WASH Ver.-0.0.0 ---- wrote Kei >うちでもOBの次期作品には電算彩色を全面採用することが決まりましたが、線質の問題 >は解決していても、色については未知の領域です。秘策はあることにはあるものの、果た 線質の問題も解決されていないと思う。あゆ君の作りたいイメージでは、(あくまで私の 勝手な想像ですが)きわめてコンピュータ臭くない画面を求めてくるでしょう。実線を コンピュータによるアンチエリアスでなく、オリジナルの鉛筆の線をグレースケールとし て残して使うという方法は、レタスの最新版でも採用された方法ですが、コアレタスなど を使わずに、ぜんまいAnimeStudioIIの方を使ってムービーに出力した場合、奇数ラインと 偶数ラインとでのちらつき(フリッカー)は大いに起こってしまいます。 解決すべき問題は多いと思います。Kei君がそこまで付き合ってあげられるなら、あゆ君に デジタル彩色の道を進めてもいいかも知れませんが、なんにしても、試行錯誤の結果とな るのだから、「東京の空の下」よりずっと悪い質感の絵になる可能性だってあります。 そういう覚悟をした上で、あゆ君も乗り気なら良いのですが・・・!? 試行錯誤は大いに結構だし、その過程にどんどん未完成の作品や、作者が「くっそ〜」と 思った作品が出るのは大歓迎です。アマチュアのアニメは一方で完成された作品も多く出 ますが、実験の場でもあるわけだから、たとえ失敗しても、それはその作者にとって勇気 ある行動だから良いんだよね。 で、あゆ君は、どうなんだろう、「デジタル彩色」が時代の流れだからとか、Kei君に進め られたとかという消極的なものでなく、果敢に挑戦してコケてもいいゼ!得るものはある!! みたいな積極的な気持ちなのか、彼の素直な気持ちで作って欲しいから。 >さらに心構えの問題にまで言及するなら、映像製作の敷居が低くなったことが必ずしも >嬉しいこととは限らない、というのを今回の研連上映会で感じました。 敷居が極端に高くなったと感じている人だっていっぱいいると思います。コンピュータが 嫌いな人もいっぱいいますよ。そりゃ。でも、アニメ作りが好きな人も。 まあ、フィルムとコンピュータと選択肢が増えたという意味では、確かに敷居が低くなっ たのかもしれませんね。やっぱり、フィルムが嫌いで、コンピュータならフィーリングに 合う人もいっぱいいるから。 両方、何のアレルギーも無い人にとっては、やっぱり、フィルムで出来ることと同じ効果 を出すのに、プログラムという、一種の権力とも思える部分が介入してくるのは許せない よね。例えば、僕はEverGreenの波ガラスのシーンで、セルをいくつもガスバーナーでヘナ ヘナにして、「いいかんじ」の波ガラス効果を出せたし、その波ガラスは紛れも無く、世 界に1つしか存在しない逸材であるわけだ。市販の、ソフトフォーカスのどれもが、透過 光を雪に見せる雰囲気を出せなかったけど、偶然、置き忘れていた保護レンズに塵とたま ったほこり付きのレンズが役に立ったり。グリセリンをセルに挟むのもやってみたし。 いろいろと、それこそ、限りなく、表現方法はあったのね。 でも、コンピュータでそういった工夫をする時に、どうしてもプログラムというものが必 要で、それは一種権力の象徴のような存在になりうるわけよね。そういった、ところって 嫌いだな。もちろん、エフェクトも世界に1つしかない逸材であるわけもないし・・・。 結局、私は、プログラムを覚えたが・・・。ガスバーナーとセルで波ガラスを作るほうが ずっと簡単だと身を持って感じている・・・。こう考えると、敷居が低くなったとはとう てい思えない。 では、なぜフィルムで制作をしないか、といえば、やっぱり、コンピュータでしか表現で きない何かを求めているとしかいいようがないな。あゆ君もそうであれば、面白いドタバ タがまたやれるんだけど。 おのぎん