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Note 4 アマチュアアニメ制作に関するコーナー。 ( knowhow ) [ RESPONCE: 55 of 97 ] Title: セルワーク:celluloid Subject: トレス2:さじペンによるトレス Bytes: 3681 Date: 1993/05/31 15:29:38 Author: AAA00019(Onogin ) ・0.125mm厚のセル+さじペン+トレスブラック WAFLでペンを使う時は、ペン独特のタッチを出したい止めのカットや、大判で コピーのできないもの、キャラクターが小さくてコピーだと位置ずれしやすい ものの時。 ペンは、なめらかな線を書くにはロットリング程の熟練度も必要ない。もとも と手になじむような設計になっているから初心者でも線がぶれたりすることは あまりない。ただ初心者は、インクが途中でなくなったり、線の強弱に失敗し たりする。アニメーションでは線の強弱自体もアニメートしないとだめなので 何十枚と同じ場所で同じ太さの線にするのは至難の技。 当然、画面にはある種のあったかみが出ると思う。 ●方法 > ちなみに、丸ペンやGペンとドローイングゾルTを買ってちょっと書いてみたんです 丸ペンやGペンなどはペン先がとがっているために普通セルワークでは 使われません。ペン先がとがっているとセルをひっかく事になり余計な 力が加わるのできれいな線がかけません。 ペンはさじペン(スプーンペンまたはかぶらペンともよぶ)を使うとよ い。ペン先がと接触面と平行になるようにできておりセルを引っ掻くこ となくスムーズなペンタッチで線が引ける。 <ファンロード('87.6)より>-------------------------------------  トレスの絵の具は・・・。一般の人でも手に入れやすいものだと、ア ートカラー社のアニメックスのソフトブラック101、東映動画アニメ ポリスペロカラーは、アートカラー社と同じ物。安く数そろえたい人む けですね。その他にニッカー社のインクブラック352が大きな画材店 で買うことができるハズ。通信教育を受けてみようと思うなら、ロビン のヤツだと、プロと同じ絵の具を使うことができるね。これらトレース ブラックはセルの表から描く絵の具。描く前に、スポイトで水を加えて 描きやすい濃度にすることは、トレースの初歩の初歩。そのままでは使 うものでないゾ。  トレスの道具は・・・。まず必要な物はペン。ペン先はやわらかめの スプーンペンがベスト。スプーンペンでもいろんな硬さがあるので、い ろいろためしてみてお気に入りを決めておくとベスト。絵の具のカスが つまってすぐダメになる時もあるので、何本か買い置きしておくといい ね。ペン軸は手にしっくりする物を。長さが長すぎると扱いずらいので お尻を切って短くするとイイ。あとは粘土ベラ加工の削り棒、かくはん 用の溝引き棒。水入れの筆洗い、絵の具ぬぐい用のボロ布、ティッシュ、 スポンジなどを用意する。もちろん手袋、タップ、セルなどは、ないと はじまらない。トレスポイントはペン先だゾ。 削り棒 → はみだしたトレス線を削る。削り棒。粘土細工用の竹 ベラの先をカッターで丸めて作る。竹の割り箸もOK! かくはん棒 → 絵の具と水の調整に使うかくはん棒。溝引き棒のアル ミ製がベター さじペン → 一般的なペン。ペン先はやわらかめのスプーンペンが 良!軸はお尻を削ると持ちやすくてベター。強弱付け るときはGペンも良だけど・・・ まるペン → メカなどの一定の細い先を描く時にはまるペンを使っ ても良し。ただしペン先を紙ヤスリで少し丸めるのが コツ ロットリング→ メカなど一定の細かさを描く時にロットリングも使え る。ただし乾きがおそいので注意!! スポイト → 絵の具の調整の時、水を入れるにはスポイトが便利。 ペイントの時も使う。 手袋 → 親指と人差し指の第1間接までくらいを切って使う。 ---------------------------------------------------------------- 実際にスプーンペンでセルに線を書いてみてからその線を拭き取ってみ て、セルに深い傷が付いていたら筆圧が強すぎたということになる。ね らって強弱を付けたい時は別だが、普通は多少の強弱を付けながら均一 な線になるように引く。手首がセルに付かないように固定して腕全体を 動かしてサーっとトレスする。 ●表紙やポスターに使用する場合 セルの表に描いたトレス線が光を乱反射して灰色に写ることがある。そ れを防ぐために、裏トレスを行うとよい。ただし、その場合は、上にあ げたトレースブラックを使うのではなく、ブラックを使う。トレースブ ラックは水に溶けやすいように作られているので、彩色時に溶け出す恐 れがあるから。