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Note 4 アマチュアアニメ制作に関するコーナー。 ( knowhow ) [ RESPONCE: 54 of 97 ] Title: セルワーク:celluloid Subject: トレス1:コピーによるトレス Bytes: 2138 Date: 1993/05/31 15:29:20 Author: AAA00019(Onogin ) ・0.1mm厚の長セルを切ったもの+鉛筆でクリンナップ+7円コピー WAFLでは鉛筆でクリンナップした動画の線が最終なものなので、主にコピー機 によるトレスを行っている。アニメで線のタッチ(強弱)を出すには全ての動 画の同じ場所で線が太くなければならない。だからペンによるトレスはよほど の熟練が必要だが、コピーによるトレスならば鉛筆の線を忠実に再現してくれ るので、鉛筆の線にタッチ(もちろんこれは鉛筆のタッチになるが)を付けれ ばよい。 ただし、よいマシーンを選ぶかどうかでタッチが守られるかどうかが決ってし まう。しかし、プロのトレスマシーンと比べるとどんなにいい加減な線でもち ゃんとトレスしてくれるので容易である。 初心者やセルにペンでトレスをしたことのない人には最適。 ●方法 まず、鉛筆で原稿(動画)を仕上げるさいにできるだけB2以上の鉛 筆を使い、均一な濃さの線で清書する。できるだけシャープな線のほ うがコピーののりも良い。 原稿ができたら、コピー機のガラスの上に置きタップ穴の上に黒い紙 を置いてタップ穴の位置ごとコピーする。ただし、1枚絵の表紙やポ スターとして使う場合にはタップ穴は不用である。 できあがったセルに黒く印刷されたタップ穴の位置があるので、そこ にタップ穴を明ける。カッターナイフでも可だが、三起社製のアマチ ュア用穴明け機(17,000円)があれば、裏から穴の位置を合わせてパン チできるので楽。 ●表紙やポスターに使用する場合 写真製版上の問題でセルの表に印刷されたトレス線は純粋な黒にはな らず、少し灰色がかってしまうことがある。これを防ぐために、あら かじめ清書する原稿の段階でトレース台などを使って、裏表逆になる ようにトレスし、それをコピーすることで裏トレスのセルができる。 ●その他の注意点! コピー屋はできるだけ安く、メインテナンスの行き届いた店が良い。 チェックする点はインク(トナー)が常時店主によって点検されて いるかどうか。早稲田の近くのコピー屋は競走が厳しいのでトナー 不足になっているコピー機を見ることすらない。また、できるだけ 最新のコピー機の方がよい。 複数のメーカーを試してみるのがよい。0.1mm厚のセルならどのコピ ー機でもコピーできると思うが、構造が複雑なコピー機やメーカー によって多少の温度のばらつきがあるので、セルにしわができるメ ーカーもある。私が調べた範囲ではリコーよりもキヤノンのコピー 機の方が0.1mm厚のセルにあっている。