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Note 5 アマチュアアニメ制作に関するコーナー。 ( knowhow ) [ RESPONCE: 4 of 72 ] Title: 3dCG作成の話:3dcg Subject: 3Dアニメ(動かす) Bytes: 4611 Date: 1993/06/20 21:08:50 Author: AAA00093(新明解 ) 前回のつづきです。 前回はアニメに関しては解説しませんでした。今回はアニメ制作について方法論を 書いていきます。用語が多くていいたい事がうまく伝わらないのが心配ですが・・。 (私も正しい用語を使っているとは限らないし) 私は多くのCGアニメソフトを使っている訳ではないのでImagineでの方法しか 書けなくて申し訳ありません。DoGAシステムなどではどうしてるのかな? (1)エフェクトとして動かす 一番簡単な方法で、私はアニメ制作し始めはこればかり使ってました。 回転とか爆発(ポリゴン単位)、拡大などのエフェクトを特定オブジェクトに 設定させるという単純なものです。 回転の場合はフレームの範囲と角度を設定するだけです。 (中心座標軸はオブジェクト作成時に決める) 回すだけならこれが一番簡単です。 マイコンBASICマガジン4月号で、小川さんがAmigaの3Dソフトの紹介記事を書いて ました。この中で、ワイングラスが爆発して飛び出していく作品が簡単にできる という内容の記事がありましたが、これがエフェクトを利用すれば簡単に実現できる わけです。 というわけで、私はこの機能を使って、ワイングラスを爆発させてみたり、 時計をくるくる回してみたりするアニメを作りました。(前述の小川さんは私の 作ったものを見て記事を書いたようですね。笑) (2)道(path)を作ってそれに沿って動かす。 これは多くの3Dソフトで可能なことでしょう。直線、スプライン曲線などの道 (path)を作っておき、これに沿って物体を動かすと指定すればいいわけです。 飛行機を飛ばす場合はこの方法が簡単です。Imagineでは加速度の指定や、道に 対しての角度指定もできるので、きりもみ降下する飛行機なんてのもできるわけ です。(前述の回転エフェクトと組み合わせてもよいし) (3)軸を用意してそれに沿って回す。 これはまだ私は使ってないです。なぜなら、(1)のエフェクト機能で回転は可能 だからです。ただ細かい位置指定が必要な場合、こちらの方が有効かと思います。 (3)オブジェクトを1コマづつ動かしてアニメを実現する。 1コマづつ動かすという方法はめんどうですが、細かい表現が可能です。 CGアニメでは、中割りを自動的にやってくれますから、それほど大変な作業では ないでしょう。(でも私には大変な作業だけど) (4)サイクルオブジェクトを使う。 歩く人間とか繰り返しの動きを表現する場合、サイクルオブジェクトを使います。 (サイクルオブジェクトとは専門用語ではありません。これはImagine特有の機能 なのかな。そんな事はないと思いますが・・。) これについてはちょっと詳しく説明します。(すごく画期的なので) 例を人間にしましょう。よくアニメーションの勉強をする際に木でできた関節 の動く人形が使われますが、Imagineではあれをシミュレーションすることができます。 まず、手とか足とか胴体とかを部品で作っておき、これをグループ化します。 グループ化する際に親子関係に注意します。例えば、胴体を一番の親として、 ももを子、ふくらはぎを孫、足をひ孫にするとかしておきます。 さらに注意すべきなのは、各部品の座標を関節部に設定することです。 各部品のつながりは部品の座標を点とした線で表現できます。 そして、この線をねじったり、回したりして1コマずつ動きを決めていきます。 先ほど親子関係の話をしましたが、例えばももを動かせば、ふくらはぎや足も 同時に動くわけです。ふくらはぎを動かせば、ももは動かずに足は一緒に動きます これらの部品がマウスでビジュアルに動かせるので非常に便利です。 是非CGアニメ制作をしたいと思う人には見せてあげたい機能です。 この機能を使って歩くなどの繰り返しの動きをもつサイクルオブジェクトデータを 作っておき、あとは、(2)の道に沿って動かす機能と組み合わせれば、歩くアニメが できます。まあ注意すべきなのはコマ割などでしょう。 (5)メタモルフォーゼ(モーフ) 物体が形をだんだん変えていくアニメーション。Imagineでは点と面の数が一致 している2物体間でこれが可能です。開始コマで元のオブジェクト、終了コマ で変形後のオブジェクトを設定すれば、あとは自動で中割りをしてくれます。 まあ、大抵はあるオブジェクトをモデリングで引っ張ったりつぶしたりして 変化後のオブジェクトを作るのが一般的でしょうね。この作業はかなり大変 です。変化後も面の数が変わっては駄目なので、削除とか追加とかできないから です。最近の3Dソフトは2つの物体の点や面の数が一致しなくても、 それなりにメタモルフォーゼをやってくれるソフトもあります。 Imagineにもそれを可能にするアドインソフトがありますが、私は使い方がよく わからない状況です。(苦笑) ひゃー、長くなってしまいました。しかし、まだ書くネタは若干残っているかな(笑) 私は、AmigaとかImagineとかいろいろなソフト&ハードと出会って、パソコンでも 今こんなすごいことが現実に可能なんだと知り、他の人にも伝えたくてこんな事を えんえん書いてます。また、私はアニメーションに関する知識があまりないので そのあたりをアニメを制作されるみなさんに教えていただけると幸いと思っており ます。 しかし、ビジュアルなものを文章で説明するのって大変ですね。うまく内容が伝わら なかったらごめんなさい。 ではまた。(つづくのか? 笑)                           新明解