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Note 4 アマチュアアニメ制作に関するコーナー。 ( knowhow ) [ RESPONCE: 23 of 97 ] Title: セルワーク:celluloid Subject: アニカラ薄め液 Bytes: 1361 Date: 1992/05/06 16:11:38 Author: CUAL0007(DPE )  千葉大アニ研がロビンのアニメーション用絵の具(以降アニカラ)を使っていること は既にmachanが書きました。  彩色はアニカラの蓋を開けっ放しで作業するので、すぐに水分がなくなって濃度が濃 くなり粘度が増してきます。そのまま放って置くと固まってしまうので、適度な水で薄 めます。ここまではどこのサークルでも同じですね(^^;)  でも、水で薄めていてもだんだん絵の具が分離を始めたり、沈澱したりするようにな ってしまって、非常に使いにくくなってしまいます。  なぜそうなるのかという疑問から、DPEはアニカラを科学してみました。(^^;)  (一応DPEは、写真化学系の出身です)  幸い画像工学科に席を置いていたので、塗料や印刷インキについての文献は豊富でし た。  さてやって本題のアニカラは、その文献には正にアニメーション・セル画用の絵の具 として載っていました。成分は、   @ 色材   A 不透明度を増すための粉   B 結合材 などです。  @はアニカラの色を決定します。Aが、分離してくる白い粉で酸化亜鉛(ZnO)ま たは白土です。  Bが問題のアニカラ薄め液の成分です。ポスターカラーの場合は「にかわ」だそうで すけど、アニカラの場合は余り詳しく書いてませんでした。有機系の溶剤程度です。  そこで、新品のアニカラの蓋を開けたときに臭う芳香から推理して、アルコール系だ ろうと判断しました。その中でもエチルアルコールが一番近いのではということで、ア ルコール水溶液をつくりどれくらいの濃度の時一番アニカラの臭いに近いかを比べてみ たのです。(化学実験