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Note 3 アマチュアアニメ制作に関するコーナー。 ( knowhow ) [ RESPONCE: 8 of 102 ] Title: DPEの撮影技術講座:camera;film Subject: 露出(1) Bytes: 1776 Date: 1992/03/29 08:09:42 Author: CUAL0007(DPE )  露出を計る装置を「露出計」というけど、2種類あります。  「反射光式」と「入射光式」です。カメラに内蔵されている露出計は、反射光 式で、この方式の露出計はとにかく計った場所を、人間の目に中間グレーとなる ように露出値を算出します。つまり写すものが白でも黒で灰色にしてしまいます 。丁度反射率が18%のグレーです。黄色人種の肌の色がだいたい反射率が18 %なので、自分の手の甲などで露出を計れば適正露出です。正確に計りたい場合 は、標準反射版なる物を用います。(コダックから発売されています)  ただ、線画のアニメを撮影するような場合、必ずしも原稿の濃さが中間グレー を中心に分布していないので、この方法で露出を決めると、中間より濃い画材で 描いたものであれば暗めの画像になり、薄い画材で描いた場合は白けた画像にな ってしまいます。  これを解決する手段として、千葉大アニメ研では、使用する画材で一番濃い部 分と、一番薄い部分(紙の色そのまま)を作ってそれぞれ露出を計ります。当然 どちらも灰色にするような数値が出ます。濃い部分は絞りを開き目に、そして薄 い部分は絞り目にとでます。具体的に、F2とF5.6みたいに。そうすると、 この原稿を撮るときの適正露出は、その中間のF2.8と1/2にします。  またちょっと手間は掛かりますが、画面上に濃い部分と薄い部分を均等に片寄 り無いように分布させ、それを計ることでも同じ効果が得られます。具体的には 、使用する画材で白と黒の市松模様の原稿を作り、それをカメラの露出計で計り 適正になるようにすればよいのです。カメラの露出計にもよりますが、たいてい 画面全体を万遍なく均等に計っているので、市松模様はそんなに細かくなくても よいでしょう。ただカメラによっては画面の中心部だけを重点的に計るタイプも あるので、要注意。ようは、露出計の測定部分に均等に白と黒があれば良いです 。  以上の方法で、あなたも奇麗な動撮や線画アニメ(千葉大アニ研では、単にペ ーパーアニメ:ペーパーとよんでいます)を作って下さいネ   DPEより・・・