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Note 2 アマチュアアニメサークル情報。 ( circle ) [ RESPONCE: 42 of 163 ] Title: WAFL:wafl(Closed) Subject: EVERGREEN 撮影日記(1) Bytes: 5173 Date: 1992/11/12 19:43:48 Author: AAA00019(Onogin ) すでに3週間以上... 「ファイト」の収録の前から、撮影を毎日 徹夜でやっていて、やっと以前上映したあたりまでの撮り直しが できました。画質はくらべものにならないほど向上しましたし、 撮影でカバーできる演出の稚拙さは出来る限りへらしたつもりで す。 絵コンテを書いていた頃は中心点がずれるズームは一度も成功し ませんでしたのでズームが100カットに1カット程度しか無理だろ うと思って出さなかったのですが、このごろよく考えてみると、 動画でキャラクターの感情なりを表現できないのであればたとえ 止めの顔でもズームすることであるていどの感情描写ができます から、撮影台の機能をフルに使ってななめのズームとかもビシバ シやってます。ズームはさすがに0.5mm/2駒 が手でできる最低の スピードになってますが...。(でも、止めの中心ズームカットは ほとんど流し撮りをやります。その方が綺麗なズームになります) ズームはさすがに撮るのに時間がかかるけど、超微速度パンなど はフィックスのカットと手間は変りませんから演出効果があがる ... (というよりは)前半の稚拙なカット割りやレイアウトや動画 からは感じられないキャラの心情を少しでも分かりやすくするた めに利用しています。( といっても、まだ柴崎から帰ってきてい ないから、その意図が出ているのかどうかすら分からんが ... ) 結局、撮影自体の時間よりも、撮影の橋本くんとカット割りをど う変えるかを話し合う時間の方が長いという感じです。3時間議 論して、1時間で撮るという(^_^;) 議論の中で今ある素材でどうしても言いたいことが観客に伝わら ない場合は新しくカットを付け足すという事もやっています。 できるだけ止めの絵でなんとかならないかと...。 EVERGREEN はすべてのシーンが最低限必要なシーンであるために、 シーンを抜いてしまったら話の構造自体がゆらいじゃうんですよ ね。たとえば、過去のシーンが不必要だと感じた人が前回の上映 会で多かったのですが、これはあのシーンがどうして必要なのか 分かるシーンがまだ出来てなくて途中3つくらいシーンが飛んで いるからなんですよ。 廃墟となった故郷で二人が再開して村を出ていくシーンのことな んですが、B(わがままな方)が自分の母親が死んでしまったこと を認めたくないのだけど現実として認めなきゃならない状況にな って、それをA(自立している方)に「ぼくをおいていってしまっ たの?」と問い詰めるように聞くのだけど、現実的なAはそれに 対してBの気持ちを察することなく「しかたないよ」としか言え ない。そんなこととがあって、Bは自分の世話をしてくれていた 親に自分が捨てられた(置去りにされた!?)という感情がのちのち 残っていて、現在はそれがAに対して向けられている。だから、 神殿のシーンでAがひとりで水をさがしにいこうとする所で過剰 にBは不安になるのですが、前回のでは全く表現できていません でしたね。 シナリオ(改定版)の方ではそこらへんはよく分かるようにできて いるようで、作っている私たちは分かっているのですが、それを どんなカット割りでどんな動画で見せれば伝わるのかは非常に難 しいことだったのです。 ただ、前回のバージョンは上映会の直前にフィルムがあがって、 編集もただつなげただけのものでまったくハサミを入れていない もので、撮影の時に「予備」として1秒ずつ入れていたカットの 前後の止めを削るのも当然忘れていましたし、カット繋ぎがスム ーズでないことから前後のカットの繋がりで表現するべき雰囲気 や感情やらがぶちっと切れていて「なにがいいたいのか分からな いカット割りであった」という印象しか残らない。 たとえば、「はっとした表情」のあとに1秒も止めがあって次に その対象物を写しても何にはっとしたのか観客は分からなくなっ てしまいますからね。 次回のEVERGREEN は前半を撮影しなおして全700カットすべての 間を心いくまでチェックしたいので計画的に撮っていっています。 今月の予定概略は、 16日(月) 機械人間の都市に入るまでのアフレコ 30日(月) 全体の3分2以上のアフレコ に合わせて動画・色塗り・撮影・編集をシーンごとにやってい くつもりです。 前回のはオールピンぼけで編集する気もなくなってしまったの だけど、今回は時間を編集には時間をかけるつもりです。 16日のアフレコには間に合わなかったカット(2カット)は レイアウト撮りで秒数だけ合わせて完全にタイミングを合せた 録音テープを作ってしまうので、15日は一日かけて編集する 予定です。 後半のCDパートは前編を上映した上映会の後に作った絵コン テですから、レイアウトやカット割りに気をくばって後半では じめてアクションレコーダを使って動きのチェックをびしばし やったので、後半は動画で感情が描写出来ていると思うのです が... (ダイジェストで使ったカットの半分が後半のカット) #一応ノイローゼはおさまりました。前半を撮り直さないと他人が見て分 #かるものにはならないということが確信できていたのに、これ以上後輩 #たちをまきこみたくないという気持ちから、とにかくつづきを撮って作 #品の出来に関しては涙を飲もう、それが皆のためだと思っていたアンバ #ランスが原因であったということに気が付きました。 #撮影の人が僕の「こうしたかったんだ」というのを聞いて「(自分の感 #じていた印象と)ぜんぜん違ちがうじゃないですか、それが表せたらすご #い良くなりますよ。皆が納得しないのなら二人で撮影しちゃいましょう。 #1つシーンでもいいから分かりやすくなったフィルムをつくれば皆分か #ってくれるでしょう。」ということになって、ずっと2人で撮影してい #ました。本当に良くなったかはまだ分かりませんが、土曜日にフィルム #が上がるのを楽しみ(というよりは恐怖であったりもする)にしています。 それでは、おきらくごくらく。 #ウゴウゴルーガは徹夜明けのはたちくらいの男性に評判が高いそうだ...(^_^;) #またしばらく、書込みできません。あしからず。 おのぎん