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Note 10 アマチュアアニメサークル情報。 ( circle ) [ RESPONCE: 91 of 167 ] Title: 早大アニメーション研究会:wafl Subject: 32回顛末記 Bytes: 3683 Date: 1996/12/15 23:02:24 Author: AAA00135(Kei )  さて、やっと帰ってきました。火曜に新人作品予告のコンテに 徹夜で説教食らわせて以来、5日ぶりにやっと横になって眠れます。(笑) 「東京の空の下」は、高画質版の出品が電算機トラブルのために ダメになってみたり(実はあれはドラフト版なのです)、さらに プロジェクター交換が発生したりでかなり試練に遭いましたが、 それでもなかなか好評を頂けているようです。  今回は、ZC1000の代わりにコンピュータとビデオカメラを 投入したわけですが、このシステムを簡単に解説すると、 1 ビデオカメラよりS端子で画像信号をパソコンに送り(よって   デッキ部分は使わないのです) 2 カノープス社「PowerCapturePCI」というビデオキャプチャー   ボードを通して1コマずつ録画します。アニメの3コマ撮りなら   3コマとも録画します。ディスクがもったいないと考える方も   いることと思いますが、既存のビデオ編集ソフトとの親和性や   私のノイズと視覚認識の持論によれば、これがベストでしょう。 3 通常の編集と音声ミックスはWindowsのソフト「Media Studio2.5」   で行います。フェードやオーバーラップ、またズームと文字入れは   ここで処理します。但し、「東京」のテロップは、頭の部分は   紙に出力して撮影しています。やっぱり、最後のテロップは、   デジタル臭さがぷんぷんしていて品位に欠けます。 4 特別な合成は、Microsoft Visual TEST4.0というWindows自動運転   プログラムを使って、Micrografx PicturePublisherというフォト   レタッチソフト(Photoshopより大量生産に向いています)を自動   運転させ、1枚ずつ合成させています。単純なエフェクトなら、   PP単体の機能でも自動運転ができるのですが、今回使ったような   スーパー(車窓映り込み)や透過光(実は踏切の信号灯は点滅   していたのです!誰も気付くわけがない!(笑))などを処理する   ためには、これしか方法がありません。   MediaStudioのUlead社にも「多重露光機能くれー」って、怪しげな   英語でメール出して「善処します」とお返事を頂きましたが・・・。 5 満足行くまで編集が出来たら、PowerCaptureを通じてビデオに   出力します。このボードの補助無しには、高画質なムービーの   録画は出来ません。   この時、データは24コマ/秒で生成しておきます。どうもよく   わかってはいませんが、ボードが適当に変換して、ちゃんと   24fpsのAVIムービーも30fpsのテレビに映るようにしてくれて   いるようです。ガタつきもありません。 0 そうそう、基本の基本ですが、撮影する動画は8ミリ時代と   同じく、彩色して背景に重ねて使っています。このあたりは   照明が簡略化された以外は全然変わっていません。   やっぱり、動画と背景をデジタル合成するなんて、不自然で   とても実用になりません。  まあ、こんなところです。  HDはかなり食います。特に、今回は3本が同時進行するという 事態になり、全部で5G用意したハードディスクが残量200Mまで 落ち込んだ瞬間があります。まあ、掃除をサボって作業ファイルを やたら増殖させたのが悪いのですが ・・・。4項のAVI解体−処理−再結合はとんでもなくディスクを 食べてくれました。そのうちCD−Rでも導入しなければ、次の 作品に入れなくなってしまいます 。  画質は、最高でLDに迫るクオリティを叩き出してくれます。 でも、うちはカメラが古いので、そこからの信号で、すでに かなり劣化が起きてしまっています。本当のポテンシャルを 引き出すためには最近のデジタルカメラとかキャノンLX-1とか 欲しいところですが、実は、ヘタな作品を過ぎた画質で 撮影すると、わずかな線の震えとか消し跡とか、些末なアラが 全部見えてしまって自滅します。だから、これでよかったのだ と一同納得しています。  そういうわけで、あまり風格を求めない小規模な作品には、 処理速度を稼ぐためにも、高画質のモードは使用しないつもり でいます。これは、ノイズの奥に素人のアラを隠してしまう ための自衛策にもなるわけですね。  また、質問などをまとめて「アニメーション撮影技法第二版」を コミケに出品したいと思っているので、28日は早大のブースに 寄ってみてくださいね。 こんなところで、では。 Kei