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Note 10 アマチュアアニメサークル情報。 ( circle ) [ RESPONCE: 6 of 167 ] Title: 早大アニメーション研究会:wafl Subject: やっぱり... Bytes: 4328 Date: 1994/03/27 11:32:32 Author: AAA00019(Onogin ) > 恐らくブルーフィルターの方式の違いによるものだと思います。 それはありえません。ブルーフィルターはC6とC10だっけか? レンズにかけるのも持っていてそれでも試したことはありますが、 露出テストの結果はどんなフィルターを使ってもだいたい同じで した。露出は内部露出計だから、フィルターの色によって補正さ れちゃうから、結局あわせて1絞りちょっと落とすのがちょうど いいみたいです。 > 2段引きのタイミングを間違えているというカットが多いです。 そうですかぁ。それは残念でしたね。引きのタイミングはレイア ウト段階でおかしいものはどんどんリテイクするものです。カン でやるのは危険な場合が多いので、EGの時は(まだ撮影台がな かったころも)レイアウトをコピーした紙のブックとかを使って 本当にマルチのスピードを見るためだけに撮影担当の人が何度も 同じカットを定規スライド方式で実験していました。 本番の撮影でも2度3度タイミングを調整して撮り直すことが常 識的に行われました。(私と撮影担当がokを出さなかった) だから、撮影だけでまる2年はかかったのかな。前半は全てのカ ットを3回まわり撮ったし、後半も半分は撮り直したから、没フ ィルムが3時間分ほどある...。 > 子供の横引きシーンなどに関しては、背景の悲喜を子供よりもかなり > 遅めにしましたがこれは失敗でした。こういった場合には背景はこど > と一緒に固定、又はわずかに背景を遅くする程度にすべきでした。 ここらへんは、やっぱりレイアウト(引き用のフレーム枠)を監 督が全部つくる(撮影担当に作らせる)ことがいかに大切かと いうことを物語っていますねぇ。 僕等も失敗しまくってから、そのいえば当たり前のことに気付 いてからは、今個人制作で作っている人ですら、レイアウトや 引きのフィレームは1カット毎に必ず作るようになりました。 これもいってみればノウハウなのですから、これから伝承して いけば良いことだと思います。でも、ノウハウは増えれば増え るほどやらなきゃならない事が増えるんだよねぇ。 Keiくんしだいだけども、そういったところはこちらで修正し てもいいんじゃないかなぁ。1度やっているカットだし、一人 でもできるだろうし、なによりも、そういったpan設計をし たことのないKeiくんの修業も兼ねることになるし。 撮影担当の橋本君が言っていたんだけど「撮影になってまもな い頃は、いろいろ面倒な工程が多く手間もかかるのと、自分が 絵が書けなかったから、誰でもできる仕事としておしつけられ たんだという気持ちがしていたんだけど、バカみたいに同じカ ットを何度も何度も撮影仕直して、ちょっとづつpanのスピ ードを変えたりしているうちに、『俺は他に出来るものがなか ったからまわされたんだ』なんて思うのがとんでもないと感じ るようになった。これは『俺でしか出来ない』し、立派な演出 そのものだ。自分は絵が書けないけど、撮影っていうのは本当 に自分でしかできない表現手段になりうる。」「僕は撮影で表 現するんだ」と。 彼は2年の時から僕が(反強制的に)撮影担当しました。とい うのも、うちのような小規模なアニメ研で一番居づらくなるの は、なんの芸も持っていない人です。だから、「今日からZC はお前の相棒だ!可愛がってやれ!」といって撮影機材一式を 授けたのです。 それから2年間は、やっぱり「やらされている」という気持ち と「でも自分の芸を持っていないと」という気持ちが交錯して いたようですが、4年生になって、最初はいくらとっても納得 のいかない映像で誰でも撮れるだろうと自分で思ってしまう程 度の引きであったりカット割りのタイミングであったりしたも のが、実は自分の考え一つに任されていて、「自由にやってい いんだ」と思えるに至ったと言ってくれました。 彼がいなければ、確実にEGは中座していました。ちょうど僕 が大変消極的になっていたころ、毎日やってきてはライトを付 けて、「さぁ!どんどん撮りまくりましょう!!」と明るい調 子で手を引っ張ってくれました。会員内にも疲れが見えて、も うやめようよという雰囲気がひしひしと伝わっていた時期でも ありました。 Kei そういった雰囲気になるのはいつでもどこでも簡単に起こるん だし、君が入る前、あの感動的な上映会マラソンはしれメロス 状態に至るには、最後の最後の山を越えられたからなんだよ。 その時の、雰囲気メイカーになったのは僕ではなくって橋本君 だった。「オネアミス」の最後の方をみるといつも思う。監督 の僕でさえ自分の演出の稚拙さ、監督としての統率力のなさに よって出来上がったフィルムはまったく正直だった。「もう、 やめようしょせんはくだらない夢にすぎなかったんだ」。その 時、彼は皆に向かってはっきりと「くだらなくはない、俺の表 現はこれからだ」と言ってくれたのです。 なんだか、やっぱりpanの失敗とかの話しを聞くとどうして も橋本君の努力を思い出してしまう。 なんだか、いろいろかいちまったゼ。 おのぎん