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Note 25 アマチュアアニメに関するコーナーです。 ( amateur ) [ RESPONCE: 12 of 12 ] Title: オリジナルとは、何ぞや?;whatisorigin? Subject: ムツカシイ話。しかも長い Bytes: 6002 Date: 1993/09/11 18:12:20 Author: AAA00091(ねこら ) え−、私はオチから話を考えるタイプでして、前回は、 「始めに○−○○−○−ありき」で、そこから逆にたどっていって、 話の筋道を立てていったので、やはり、無理が有るのは承知でして。。。 > 例をあげれば、 > リドリー・スコットの「エイリアン」 > ジェイムズ・キャメロンの「エイリアン2」 > > 同じ主要キャラを擁しながら、まるっきり、別の評価を得ている。 > 「エイリアン2」は、キャラを借りていながらも、 > 一本の作品として、何かしらのオリジナリティを評価されているのだ。 この類の事を、山ほど挙げられるんじゃ無かろうか、と思って、 > 私は、古今東西、あらゆる分野の「作品」を相手には出来ないので、取り合えず、「作品」を> 「ここ数年のアニ研連上映会で発表されたフィルム」に限ります。 と、予め逃げておいたのですが、それでおわってしまっては、後ろ向き。 私も、"議論の為の反論"をしてみようかな。 2人で、同じ絵を模写しても、何かしら違うのは、何故でしょう。 視力が違う、観察力が違う、手先の器用さが違う、道具も違う。 2人のこれらの点が違うのは何故か。 遺伝的資質に、過去の経験、格好良く言うと2人の人生が違うからです。 人生といえば、未だかつてその個人独自の人生を歩まなかった人が 居ないって位ですから、正にオリジナリティ−の塊。 周囲の影響を受ける存在であると同時にオリジナリティ−の塊を背負ってる 人間が作る物である以上、 一から十まで、完璧にオリジナルな「作品」が、有り得ないけれど、 一かけらのオリジナリティ−も無い「作品」も有り得ません。 ここで、 「何故こいつには、オリジナリティ−が少ないのか」−なんて余計な事を 考えると、「オリジナリティ−の多い奴とは異なる、独自の人生を歩んできたから 」 ->「オリジナリティ−が無いのも、またオリジナリティ−」なんて馬鹿な結論に なるので、それはおいといて、本題へ行きます。(「オリジナリティ(独創性)」と、 「個性」をすり替えてるのが、ばれちゃうし) 本題。 で、あらゆる「作品」にはオリジナリティ−が、そこそこある、という前提に立って 、 ここで私が(主にここ数年のアニ研連上映会で上映されたフィルムを対象に) 注目するのは作者の、その作品を作るうえでの姿勢です。 即ち、独創的であらん、としているか。作りたい、と言う自分の内側からの力に 依って作り始めた物なのか。 登場人物がオリジナルであるかどうかがうんぬんと書いたのは、 それが作者の動機を露骨に反映しているからです。 ここに、いまいちオリジナリティ−が少ないどっかで見たような作品が有る、と しましょう。この作品は、一体、どう言うつもりで作られたのか。 既成の作品に創作意欲をかき立てられて、「俺もこんなのを作ってみたい!」と 作ってみたら、やっぱり、似てしまったのか、 既成のキャラが、大好きなんで、 ノ−トへの落書きの延長みたいなつもりで、動かしてみたのか、そのキャラが 最近人気があるってんで、「これのパロディを作れば受けそうだ」と作ったのか。 登場人物が、何かに似てても一応オリジナルであるなら、 おそらく最初の姿勢でしょう。 「作者の姿勢なんか、どうでもいい。問題は、出来た作品の出来ばえだい」って話も あります。ただ見るだけの人の立場からすれば、そんなもんでしょう。 私も、音楽CDを買うときには、作者の姿勢なんか、気にも止めないし、第一、 分かりません しかし、8mmのアマチュアアニメを見るとき、上記の3つの動機のうちでは、 最初のやつが一番偉い!!と思うのが、同じクリエイタ−の端くれとしての、 私の心意気であります。 心意気ですから、「何で偉いのか」なんて聞くのは野暮というもの。 「作り出す動機は、みんなそれぞれ平等で同じくらい尊いものです」なんて事も、 全然思ってません。3つのうちでは、最初のが一番、偉い!!・・そう思いませんか? 一番、「クリエイティブであろう」とする気概が、感じられませんか。 で、エイリアン2。これは商業映画。私にとっては別世界。私はただの客に過ぎず、 受け取る一方ですから、作者の姿勢なんか、どうでもいい、問題は出来ばえだ、と 思ってますけど、それじゃぁ、冒頭と同じなのであえて(身の程知らずにも)姿勢 を うんぬんして見ましょう。 エイリアン2や、その他のパ−ト2物は、一体どういうつもりで作られているのか。 パ−ト1に感銘を受けた監督が、「おれもこんなのを。。。」と思って作り始めたのか ? 何分、別世界の事ですのでこれはあくまで推測に過ぎませんけど、おそらく そうでは無いでしょう(これにもまた、例外はあるでしょうけど)。 あくまで推測にすぎませんが、おそらく(しつこい)、パ−ト1が、ヒットしたんで、 「続編を作れば儲かりそうだ」と、作ったんじゃないでしょうか。 で、監督以下スタッフキャスト一同が優秀だった為に、出来ばえがよかったので、 世間の評価も上々だった、と。 これは、動機からいえば、「今度のコミケに出すエロ漫画のネタは、セ−ラ−ム− ン なら受けそうなんで、これで決まりだ!」ってのと、 基本的に同じなんじゃないでしょうか。あくまで推測にすぎませんけど。 この動機は、私の心意気に照らし合わせるとあまり偉くありません。 更に、調子にのって、恐れ多くも「てんしょう法師」を語っちゃいます。 「反論」の中で語るからには、褒めまくる訳は無いので、予め御勘弁を。 > まして、てんしょう法師は、キャラの個性という点では、 > 元のキャラとは、まったくの別物。 > 僕の作り上げた別人といってもいい。 てんしょう法師に限らずとも、他からキャラを借りた作品には、 良く有る現象でしょう。2頭身で鎧兜に身を固めたガンダム、 チョロQに変形するダグラム、色気違いのセ−ラ−ム−ン、ホモの大空翼。。。 みんな、元とはまったくの別物と言っていいんじゃないですかな。 でも、これらは、オリジナルじゃ、ないですよね。 「てんしょう法師」という作品は、主人公が別に、てんしょう法師でなくとも、 充分笑えます。大体、私からして、未だ本物を知りません。 ですから、元キャラの人気に寄り掛かった作品とは言えないでしょう(てんしょ う 法師には、寄り掛かってないが、宮内洋には寄り掛かってるという話もあるけど。 ) しかるに、何で主人公は「オリジナルの変なおじさん」ではなくて、 既成の漫画のキャラなのでしょう。「オトカワ兄貴の珍妙な大冒険」でも、 面白さは一向に衰えないばかりか、CACCの生んだ最強の人気キャラと 成った物を。 惜しい!! −と、他の場でなら、言うところですが、今回は、そうじゃないんですね 。 と言うのも、キャラを他から借りてきて作られた作品というのは、今回の論理か ら いうと、作り始めた動機からして今一、独創的であろう、としていない事になるか ら 方向がずれてる訳でして、惜しいどころか、かすりもしない、というわけです。 いつの間にか、長い文章になってしまったなぁ。 _______________________________________ ハイレグ姉ちゃんの怪獣退治、という、 かなりオリジナリティの少ない作品をつくってるのでバツグンに説得力が無い ねこら