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Note 22 アマチュアアニメに関するコーナーです。 ( amateur ) [ RESPONCE: 53 of 66 ] Title: 素朴な疑問;qanda;q&a;question Subject: ねこらじゃないけど(2) Bytes: 4725 Date: 1993/11/16 11:13:52 Author: AAA00104(弁寛 )    さて、えっくすくんの意見に対してですが、     おおよそ、ねこらくんの言うとおりです。     そして、なにか、僕の意見をつけ加えるにしても、    昔とは、確かに、状況が変わっていますので、    下手な意見では、さらに誤解を招きかねないと思います。     そこで、    87年の制作当時の僕が、たどった考えをここに、    記しておくことにし、それで、    僕なりのえっくすくんへの回答としたいと思います。    当時、僕が、初めに考えたのは、     1.制作サークルである限り、制作をしなければならない    ということです。(これは、えっくすくんと同じ考えですね。)    ただ、「共学」の制作終了後のサークルの崩壊で、    制作そのものが、中大は、危ぶまれました。    つまり、制作をしなくては、いけないと思うが、    皆の気持ちが、「制作自体に嫌気をさしている」ということでした。    「制作はしなくてはいけない、けど、制作したくない」    このサークルのジレンマを解決するためには、    どうしたら、いいか?    それは、簡単な話、 2.みんなが、制作をしたがるようになればいい    そのようなサークルの雰囲気を作ればいい    ということでした。    (ただ、1と2の考えは、実は、卵が先か鶏が先かの問題ににています。     本来、制作したい雰囲気があるから、制作をし、制作サークルが     成り立ったのでしょうから。      ま、これは、余談なので、省きます。)     2.の考えは、僕のサークル制作観の要です。     制作を行うならば、皆が、乗り気で制作してほしい。     たとえ、制作に、興味のない人でも、制作サークルの会員でいる限り、    制作に、なるべく、興味をもって参加してほしい。     たとえ、制作をしたくないと主張する人でも、制作サークル会員でいる限り、    制作を楽しいものだと思えるようになってほしい。     そう、切に思います。    さて、2の考えの壁となったのが、中大の制作体制でした。    前々回、書いたように、中大には、     「一年一本、サークル会員全員で制作」    という原則があります。    これは、伝統的に当時で7年間続いてきたものですが、    果たして、 「これが、是なのか非なのか」  「共学」の制作だけみれば、少なくとも、失敗していました。    最終的に僕は、この伝統に手を加えて以下のような、     3.一年間単位での制作を行う。ただし、       各個人が、制作をすることを前提に、       制作の形態は、問わない。    という形の結論に達しました。     「一年間単位」にしたのは、      a.先輩から、制作技術を受け継ぎ、後輩へ、制作技術を       渡すための最適な期間である      b.会員全員が、企画から、完成までの苦労と喜びを       等しく味わえる c.当時の会員を見渡して、この会員たちにもっとも最適な  制作期間である。 という、判断をしたからです。 (おそらく、えっくすくんの考えと合致するところもあるでしょう。) 「各個人が制作をすること」を前提にしたのは、 もちろん、1.の考えがあったからです。  さて、問題となるのが、「制作の形態を問わない」ということです。  これは、どういうことか?  それは、  「自分達の作品をつくるという前に、 自分達の制作に一番見合った制作体制を見つけよう。」 ということでした。  伝統を受け継ぐ必要はない。自分達のやりやすい制作体制で    制作を使用じゃないか。  この件については、もう、僕個人の判断だけでは、できません。 自分達、つまり、サークル会員全員で、話し合い、    自分達の制作のあり方を模索しました。   「自分達は、何をやりたいのか。」 「どんな、制作体制だったら、一年間をみんなで乗り切れるのか?。」 「そして、どんな、作品をつくりたいのか。」  正直、あたりまえな会議かもしれません。 でも、とことん話し合いました。 みんなが、納得するまで話し合いました。 (民主的に折り合いをつけたところは、ありますが。)  話し合いの内容は、省きますが、結果、       皆で制作を行おうとする意志、雰囲気      そして、一年間で作品を完成できるという制作体制、自信     が、サークルの中にとして、生まれました。   補足すれば、結果、できあがった制作体制が、自信を生んだのではなく、     納得のいくまで、話し合ったこと自体が、 士気を高め、自信を生んだと思います。    '87年、完成した作品は、 「SUIT」「小さな街のかたすみで」(ともに'87)   「'87個人作品集」 です。   「SUIT」「小さな街のかたすみで」は、世間的に、    それぞれ、共同作品として、認識されています。     それに対し、不満があるわけではないですが、僕は、    多少、違う認識を持っています。    「これらの作品は、'87年という年に集まった制作者たちが     つくった、1セットの作品。」     それぞれ、別々に上映されていても、同じ制作体制の一年間で    制作された一つの作品なのです。 to be continued